13回目 『困ったプレゼント』

 ごめんなさい。(最初に謝っちゃえ)いつもながら唐突で申し訳ないです。
 もしも、今、急にアパートの大家さんに屋上からお前の一番愛してるものに対して叫びなさい。と言われたとしたら、(どんな大家だ?)恐らく僕はこう叫ぶであろう。
「僕は、茹でると真っ赤になっちゃうそんな君が(海老)だいすきだぁー」更に、
「僕は、後ろへ跳ねるように泳ぐそんな君の(海老)姿がだいすきだぁー」更に、
「あぁ!!ブラックタイガー・・・。タイガー!!??そんなネーミングされちゃう君(海老)がすきだぁー」
とか叫ぶであろう。
 ありえないシュチュエーションでなんだか恐縮ですが、まあ、何を隠そう、(別に隠しちゃいないが)僕は海老が大好きである。三度の飯より海老が好きである(そーとーです)。海老と一緒なら共に小麦粉の衣をまとい、熱い油の中に一緒に飛び込んでも良いと思っている。
 ところで、トリオップスというものをご存じか?
 「なんか、新手のトイレ用洗剤かナンかか?」とか思った方、ちちちです。その昔、というか遥か昔、小学生の、”科学と学研”の科学のほうに付いてきた付録で、同年代の方なら”カブトエビ”という名でお馴染みなのではないでしょうか?
 何故いきなりトリオップスかと言うと、もう随分前になりますが僕が28を迎えたお祝いの品に傍観者さんから頂いた物です。毎年の事ながら沢山の人から恐縮極まりない素晴らしい贈り物の数々、いたく嬉しかったのですが、その”トリオップス”というものだけはどうも困ったもので素直に喜べなかった。いったいどっから購入してこられたのか、だいたい贈り物にナマモノならまだしも、生き物送るなよ。と思った次第ですが、その時は軽い気持ちで「ありがとーご ざいます。こいつぁー珍しいー。よーし、今度育ててみよー」とか答えて頂戴したのですが、やはり家に帰ってから、箱にびっしりと書かれた注意書きを読み少々困惑し恐くなって未だに、さすがに冒頭で豪語した海老好きのおいらでも未だに育てる事が出来ずに箱のまま部屋のすみに転がっている。というか海老好きだから故にか?
 まあせっかく頂いたものだからいつかは育ててみてはと思うのだが、だいたい袋に密閉され乾燥した卵を水に入れるだけで卵が孵るというのがもうなんだか納得いかない。「まるで宇宙人だ」と思ってしまうのは僕だけか?そのほか僕が及び腰になってしまった理由を箇条書きにすると、

壱、2.5cm〜5cm位までぐんぐん成長するらしい。
  意外にでかい=こわい。
壱、えさをあげると、ラッコのように仰向けになり一生懸命足を動かし口に運ぶらしい。
  どう転んでもラッコのように見えるはずない=こわい
壱、寿命は30〜50日くらい。
  30〜50日=リアルでいやだ。
壱、箱に書かれた一押しコピーが『二世にチャレンジ!!』
  なんだかもう・・。
壱、脱皮する。
  覚悟はしていたが・・。こわい。(ふつーの海老だってするけれど)

 きりがないのでやめるけれど、なんだかこんな事を書いていると、傍観者さんが「我が意を得たり」とか思っていそうで少しいやだ。とにかく今後、海老チリや海老チャーハンが美味しくなくなりそうなのでいやだ。
 
 ではでは。



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